EAの開発言語はMQL4、MQL5どちらが良いのでしょうか?
MQL5のほうが最新となるため、当然MQL5を選択したいところです。バックテストの高速化等メリットも多いですし。
しかし、日本国内で使用しているチャートソフトはMT4の方が多いですよね?
MQL4とMQL5の違いは?コンバーター(変換)はあるの?各社の利用可能状況を確認
実際、これはどちらが良いのでしょうか?今回は、国内でEAを実際に販売するという観点で考えてみたいと思います。
2020年追記
GogoJungleではMQL5の取り扱いが開始しました!
OANDA、アヴァトレードが2020年からMT5を取扱開始しました!
下記の記述はMT5対応が出る前の内容です。足並みは遅そうですが徐々に移行されるでしょう。
MQL5はMT5用、MQL4はMT4用
MT4を利用したいのであれば、MQL4を使用する必要があります。
最新言語のMQL5を使用する場合は、必然的にMT5を利用しなければいけません。
なお、MQL4で書いたプログラムコードは、MQL5への変換が可能です。
※ただし、オンライン上で秘密性の高いプログラムを変換することは推奨しません。
公式サイトの記事はMQL5のみ更新
実は公式サイトMQL5では、MQL4の記事は2017年でストップしています。
世界の流れはMQL5で
MQL5プログラミング記事
MQL4プログラミング記事
販売所はMT4/MT5いずれも更新中
とは言え、圧倒的に利用者が多いのはMT4ですね。
こちららはMT4とMT5で2019年3月時点で1位の商品比較です。
MT4のレビューは40に対し、
MT5のレビューは3と非常に寂しい展開に。
実は世界のマーケットを見ても、MQL5への移行は徐々に進みつつも、まだMT4の人気が根強く残っているのです。
複数のEAを運用しているユーザーなら、MT4とMT5の併用よりも、MT4一本で運用したいですしね。
なぜ日本国内のEAはMT4がほとんど?
国内FX業者がMT4のみを公開しているから
※2020年追記 OANDA、アヴァトレードが2020年からMT5を取扱開始しました!
これは単純に日本国内の証券会社がMT4のみを公開しているからです。(2019年3月時点)
そして、ゴゴジャン、テラス等のEA提供サイトもMT4のみとなっています。
つまり、少なくとも2019年において、MT5用のEAを開発しても国内に販売先はありません。
また、個人でEAを販売するには、法律的には「投資助言業資格」が必要となります。
EAの販売には金融の免許(投資助言業資格)は必要か?
ゴゴジャンが回答しています。
EAのご販売に際しての金融庁登録等のお問い合わせにつきまして、出品者様が金融庁への助言代理業登録を行なう必要性はないと判断いたしております。
EAをはじめとする金融商品の自動的な売買を行なうソフトウェアは、過去に考えられたロジックをコード化したものでありますので、具体的な売買の指示をしていることにはならない。
よって、有償で対価を得たとしても助言行為にあたらないとの見方がございます。しかし、ソフトウェアを販売した後に、無償であってもバージョンアップ、あるいは何らかのお客様対応を行なう場合には、販売代金に継続的なお客様サポートも含まれると考えられるとの見解もございます。
そのお客様サポートは、過去に考えられたロジックに影響を与えるものであれば金融商品取引法で規定される助言行為にあたるとして、金融庁への助言代理業登録が必要との判断が、現在までのところ為されております。
販売後にお客様に対して何らかのご連絡等を行なわないということは現実的ではありませんので、EAの販売は、金融庁に助言代理業登録を行なう必要があると判断いたしております。
従いまして、出品者様はあくまでコードの著作権を持つ方、金融庁に助言代理業登録を行なう弊社がお客様への販売等のサービスを行ない、お客様に販売した都度に、出品者様に対して著作権の対価をお支払いするサービスとして運営いたしております。
まとめ 国内でEAを販売したいならMQL4(MT4)
2019年時点、国内でEAを販売したいならEAの開発言語はMQL4となります。
MQL5開発言語が一般的になるには以下の2ステップが必要です。
- 国内証券会社のOANDAや外為ファイネストでMT5の利用が可能になること
- ゴゴジャンを始めとした販売サイトでMT5/MT4のカテゴリができること
ということで、恐らくしばらくはMQL4となりそうですね。
MQL5ではバックテストが高速化されたりといった魅力があるのですが、この恩恵を受けるにはもう少し先になりそうです。